『直接行動の想像力 社会運動史研究5』(新曜社)を刊行いたしました。
https://www.shin-yo-sha.co.jp/book/b634599.html
「私たちは直接行動の歴史から社会運動がもつ力、国家や資本から自律した人びとの営みを再発見することができるだろう。直接行動の運動史は、私たち自身の思考様式や身体、他者との共同性を再検討しながら、未発のままの力を呼び覚ます想像力の源泉としてあるはずだ。直接行動の想像力に触発され、体を動かし始めることが、いま必要とされている。そのひとつの叩き台として、さまざまな議論と実践の場へ、本特集を差し出す。」(本書・編者「運動史から直接行動を語りなおす」より)
こう記したとおり、いまの日本社会の現状への批判的介入の本にもなっていると思います。ぜひお手に取っていただければと思います。
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<特集 直接行動の想像力>
運動史から直接行動を語りなおす 大野光明・小杉亮子・松井隆志
座談会 運動史から考える直接行動 阿部 小涼+酒井 隆史+大野光明・小杉亮子・松井隆志
殺されない手立てを身をもって示す──北九州市における一九六八年米軍山田弾薬庫への輸送阻止闘争
市橋 秀夫
インタビュー 小泉 英政さん
生き方としての非暴力直接行動──三里塚で有機農業に取り組んで五〇年
聞き手:相川陽一・大野光明
直接行動の隘路──東アジア反日武装戦線をめぐって 松井 隆志
インタビュー 松本 麻里さん
一九八〇年代反原発ニューウェーブに触れる──国境を越えて連鎖した反核直接行動
聞き手・構成:小杉 亮子
インタビュー 飛田 雄一さん
歴史を心に刻み、石に刻む──神戸から日本の植民地主義を問い、朝鮮人の被害を記憶する
聞き手・解題:韓 光勲
社会運動アーカイブズ インタビュー 鎗山善理子さん(西淀川・公害と環境資料館)
裁判闘争からまちづくりへ──西淀川大気汚染公害訴訟から生まれたアーカイブズ
聞き手:大野光明・小杉亮子・松井隆志
編集後記
なぜ私たちは『社会運動史研究』を始めるのか
『社会運動史研究6』予告・投稿募集
バックナンバー案内
執筆者紹介
装幀 川邉 雄
装画 A3BC
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