『社会運動史研究2』がいよいよ刊行です。4月20日頃より本屋さんやネットストアなどに並ぶかと思います。
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社会運動史研究2 「1968」を編みなおす 大野光明(滋賀県立大学) 小杉亮子(日本学術振興会) 松井隆志(武蔵大学) 編 執筆者(執筆順) 山本崇記 嶋田美子 阿部小涼 山本義隆 古賀暹 富田武 徐翠珍 大槻和也 加藤一夫 天野恵一 黒川伊織 伊藤綾香 平野泉 松尾隆司 大畑凜 牧野良成 柴垣顕郎 新曜社
A5判ソフトカバー232頁 2020年4月20日発行 本体2300円+税(税込2530円) ISBN978-4-7885-1664-9 C1036 ¥2300E
= = = 目次 = = = <特集 「1968」を編みなおす> 運動的想像力のために——1968言説批判と〈総括〉のゆくえ 山本崇記 矛盾の粋、逆説の華——名づけようのない一九六○年代史をめざして 嶋田美子 拒否する女のテクストを過剰に読むこと——古屋能子の八月沖縄闘争 阿部小涼 〝1968〟の学生運動を学びほぐす——東大闘争論の検討 小杉亮子 闘争を記憶し記録するということ——『かつて10・8羽田闘争があった』および 『東大闘争資料集 DVD増補改訂版』出版に際して 山本義隆 インタビュー 古賀 暹さん 『情況』前夜――「1968」を準備した六〇年代前半期 聞き手 松井隆志 資料『情況』(第一期)総目次 上(創刊号一九六八年八月〜53号一九七二年一二月)
------ 戦後シベリア抑留者運動史概観——一九七〇年代からの展開を中心に 富田 武 インタビュー 徐 翠珍さん 聞き手・解題 大槻和也 「人間としての誇り」にもとづく闘い——在日中国人・徐翠珍氏の生きざま
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<小特集 運動史とは何かⅡ> 『社会運動史研究1』合評会コメント
運動に関わり続けた半世紀を踏まえて 加藤一夫
関係を編み上げる〈編集と運動〉 天野恵一
「マッチョな社会運動」の「終わりのはじまり」――社会運動の「1968年」 黒川伊織
異なるアプローチが拓く社会運動史 伊藤綾香
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社会運動アーカイブズ インタビュー 平野 泉さん(立教大学共生社会研究センター・アーキビスト)
市民社会の財産を守り、活かしていくために 聞き手 大野光明・松井隆志
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<書 評 >
葛城貞三 著 『難病患者運動』 松尾隆司
上原こずえ 著 『共同の力』 大畑 凜
浅倉むつ子ほか 編著『労働運動を切り拓く』 牧野良成
安藤丈将 著 『脱原発の運動史』 柴垣顕郎
編集後記
なぜ私たちは『社会運動史研究』を始めるのか
『社会運動史研究3』予告・投稿募集
執筆者紹介
装幀 川邉雄
装画 A3BC
「1968年」をテーマに共同制作した木版画。コレクティブ内での話し合いの結果、特定の出来事や場所を描くことは避け、象徴的に「煙」を描くことにした。椅子を積み上げたバリケードは、人々の抵抗の意思と、現場での協働性を表している。 A3BC:反戦・反核・版画コレクティブ 2014年結成。新宿「IRREGULAR RHYTHM ASYLUM」を拠点に活動する木版画集団。木版画によるポスターやビラ、布バナー、Tシャツ、ジンなどを作成。それらを通じてアートとメディアと民衆の融合の可能性を探っている。
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